トヨタグループの先端技術を
牽引する研究所で、研究の
その先を見てみたかった。

大学というアカデミックな世界から、研究のその先が期待される産業界へ。当研究所への道を選んだのは、企業において研究がどのように進められるのかを体験してみたいという思いがあったからです。学会での交流を通して得た、トヨタグループの先端技術を牽引する研究所という認識も背中を押しました。
企業における研究には、将来的に事業や社会へ貢献できる要素が求められます。現在、私が所属している戦略先端研究領域でも、研究者それぞれが自発的に新しいテーマを設け、今後の応用・発展が見込めるアイデアや、新しい基礎原理の探究に取り組んでいます。研究が着実に進むと、具体的にどのような製品に発展させていくかについて、グループ企業とともに考えていくことになります。
研究を通して実感するのは、世の中で、「そんなことは無理だろう」と思われていることでも、思い込みを取り払ってみれば、意外に可能なこともあるということ。だからこそ、できないという常識を、できると証明して驚かせてみたい。アイデアの95%は妄想に終わっても5%の可能性にかけてみたいという気持ちが、研究の原動力になっています。

1年間で新しい技術を習得。
スイスの大学へ留学して
得られた底ヂカラ。

当研究所には、海外の大学へ一定期間派遣されて学べる海外留学制度があります。私の場合は1年間、研究に必要な技術を習得するために、スイスへ留学しました。
生活費や研究費の全面的なサポートをいただく上、企業の代表として赴く面もあるので、今日やれることは今日やろうと、一日一日を大切に過ごしました。以前の私は、やるべきことをつい先延ばしにするようなところがありましたが、思い切り良く、どんどんトライしようという姿勢が、留学期間で身に付いたと思います。
会社とはメールや電話で密に連絡をとって、進行状況を報告していましたが、一番苦心したのは、海外で信頼関係を築くことです。仲間と議論を交わして気づきを得られる環境は、研究に欠かせません。
スイスでは、留学を後押ししてくれた海外派遣経験のある上司に電話で相談しながら、現地での人間関係を築くことができました。
研究にとってコミュニケーションが大切であることは、日本でも同じです。当研究所は多彩な分野の研究者が在籍し、普段から交流できる環境にあることが、絶対的な強みになっていると思います。

異分野の強みを
掛け算で融合させて発見につなげる。

連携や融合は、研究を一歩先へ発展させるために、非常に重要な要素です。所内では、異分野の専門家によるコラボレーションがすでに進んでいますが、もっと広く展開して、思いもよらなかった原理やデバイスの発明につなげられたら面白いですね。
また、研究は一人で進めていると行き詰ってしまうことも多いものです。所内では普段から討議できる環境が整い、専門分野や職種を越えた交流も盛んで、恵まれた環境です。ちょっとした雑談から発展して、素晴らしい成果が生まれることもよくあります。
豊田中研で研究職を務めることは、自らの研究成果が、グループ企業などで展開される可能性が開かれているということです。私も、研究するテーマに興味を抱いてくれたグループ企業があり、共同で研究を進めているところです。今後、自身の研究キャリアを発展させていきたいという思いがある研究者の方には、ぜひ志望をおすすめします。
当研究所では、技術力のPRや情報発信のために論文投稿も推奨されており、お互い不案内な部分はサポートしあえる企業風土です。私も協力を惜しみませんよ。

1日のスケジュール

短時間のミーティングや腰を据えての討議を通じて、仲間とディスカッションを重ねられる環境。信頼する上司と技術的な議論ができることも、大きな力になっている。グループ会社の課題に触れて、世界の技術的な課題を感じることも多い。世間で今どのようなニーズ・シーズが生まれているのかを知り、知識を常に深める努力は欠かせない。

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