技術者に対するイメージを
覆された会社説明会。

学生時代に抱いていた技術者に関するイメージは、毎日指示される作業を淡々とこなす仕事であり、主体的に研究に参加することはないと考えていました。その考えを覆したのが、会社説明会での先輩のお話でした。
その時にお話を伺ったのは、研究者といっしょになって研究を進めている、高専卒の技術職の先輩。学会で発表された経験があると聞いて驚きました。まだ入社3年目で若手であるはずなのに、研究をサポートしているだけでなく、自分の意見を公の場で述べたというのです。そのキラキラした姿に憧れを抱きました。
入社して2年目に入り、わかってきたのは、弊社の技術職にはさまざまなキャリアの積み方があること。分析の技術を突き詰めてスペシャリストになる道もありますが、私はやはり研究に参加できる技術者をめざしたいと考えています。現在は、会社説明会でお話を伺った先輩と同じ研究室に所属しており、いろいろアドバイスをいただいています。
学生時代に学んだ知識で研究についていくことは難しいため、わからないことはすぐ勉強し、すぐに吸収すること。まずは自分の技術を磨いて、技術者としてのスキルを十分に増やすこと。多種多様な分析の技術や解析の知識を身につけて結果を出せるようになることなど、勉強することばかりです。

入社後に挑んだ
「モノづくり実習」で
得たこと。

私が入社した2015年度は、弊社の新入社員研修のひとつ、「モノづくり実習」が初めて実施された年でした。座学が中心の導入研修を受けた後に、3カ月間で取り組む実習です。私たち同期入社メンバーに与えられたテーマは、「顔認証システム」を一からつくることでした。まだ入社したばかりで、お互いの人柄もわかっていない状態で、専門知識もスキルもゼロの状態から、モノづくりに挑む。日々が新しい挑戦と発見、苦労の連続でした。
まず考えたのは、与えられた課題をお客様のニーズとして捉え、それに応えるために必要な取り組みを割り出すことです。私は、ソフト・ハードのうちハード寄りを専門に学んできたメンバーとして、形状、見せ方、設置場所、設置方法などに知恵を絞りました。材料の調達や取り付けの許可について、どの部署の誰に尋ねればよいのか、何も知らないという問題にもぶつかりました。それでも、それぞれが自分の持ち場でやれることを担い、取り付けにまでこぎつけることができました。
製品としての完成度は高くなかったかもしれません。でも、振り返れば、この体験を通して得たものは大きかったように思います。今も、同じ苦労を分かちあった同期メンバーが同じ会社で頑張っているという安心感があります。

接着接合技術の国際的な開発機関
Fraunhofer IFAMの資格を取得。

現在は、異種材料接合技術の開発に取り組む界面制御研究室に所属。技術職として、金属の表面処理や成形機を用いた樹脂成形、樹脂と金属の接合試験片の強度測定やサンプルの形状観察などに取り組んでいます。
特許出願中の新しい接合技術については、更なる技術の向上を目標とするだけでなく、全く新しい技術の開発もめざすことが研究室の課題です。
昨年は、ドイツのFraunhofer IFAMが開発した「欧州構造接着技術者認定プログラム」が日本で開催され、講座に参加させていただくという貴重な機会を得ました。その過程で、ドイツでは広く認められている専門資格の初級であるEuropean Adhesive Bonder(EAB)も取得。接着・接合とは何かというところから、普段当たり前のように使用している接着剤の特性・特色、技術の問題点など、基礎的な知識を学ぶことができました。
一方で、グループ企業の研究報告会に、先輩と二人で発表させていただく経験もしました。研究に関わり、その流れを体験して結果を報告するという、憧れていた一連の流れが現実になり、自分でも驚いています。
研究に必要な学びがやっと理解できてきたばかりですが、研究に食らいついていくために、勉強を怠ることなく、今後も挑戦していきたいと思っています。

1日のスケジュール

日によって異なるが、朝から実験のある日は8:30に出社。成形の準備を進め、実験に欠かせないサンプルを先立って用意する。現在使用している成形機の扱いには、ようやく慣れてきたところ。昼食は、新入社員研修の「モノづくり実習」に取り組んでいた頃からずっと変わらず、同期メンバーといっしょに食べている。

pagetop